4:30 起床。(勝手に目が覚めてしまう。)
今日の予定。 今日のルートは山の中のお寺ばかり。昨日は寺と寺の間の距離が短かったのにくらべて、今日は次の寺までバスで約1時間。
第13番 大日寺(だいにちじ)御本尊 十一面観音御真言 おん まか きやろにきや そわか
天気はいいが風が冷たく、寒いので長袖を着る。(それまではずっと白衣の下は半袖のTシャツ一枚だった。)
第12番 焼山寺(しょうさんじ)御本尊 虚空蔵菩薩御真言 なうぼう あきやしや きやらばや おん ありきや まりぼり そわか ここは道が細いので我々のバスが入れないため、途中マイクロバスに乗り換え、細くてうねうねした道を(窓から見下ろすと崖下で、こわいのだ)登った。
今日は天気がいい。こんな山奥で昨日のような雨だったら危険だったろう。「これもお大師様のお陰」
マイクロバスで下りてきたところの「田中食堂」で、なんとまだ10:30なのに昼食。「うどん」と「かやくごはん」で、「うどん」はなんと食べ放題。かやくごはんは持ち帰りができるようになっている。
第20番 鶴林寺(かくりんじ)御本尊 地蔵菩薩御真言 おん かかかび さんまえい そわか 焼山寺から「おつるさん」鶴林寺までは、1時間半。また、ものすごい山道を走った。(ここを歩く人もいるのだから、すごい。)「鶴林寺」という名前のとおり、本堂の両脇に大きな鶴の像がある。
第21番 太龍寺(たいりゅうじ)御本尊 虚空蔵菩薩御真言 なうぼう あきやしや きやらばや おん ありきや まりぼり そわか。 すごーく長いロープウエイで行き着いたところが太龍寺。途中に弘法大師が「虚空蔵求聞持法」(こくうぞうぐもんじほう)を習得したという舎心嶽(しゃしんがたけ)が見える。ちなみ「虚空蔵求聞持法」とは虚空蔵菩薩の真言を百万遍唱えるというもの。
なぜ虚空蔵菩薩なのかというと、弘法大師が虎年生まれで、虎年の守り本尊が虚空蔵菩薩だからだ、という説がある。わたしも虎年なんだー。でも、虚空蔵菩薩の真言は長くて言いにくいし覚えられない。百万遍どころか一回だってまともに唱えられないのであった。
第22番 平等寺(びょうどうじ)御本尊 薬師如来御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか
怪我や病気で手足が不自由になった人が、四国遍路によって救われ、感謝をこめて納めた「いざり車」(歩けない人がそれに乗って動く箱のようなもの)やギプスなどがある。また万病に効くという霊水の湧き出る、白水の井戸があり、水を容器にいれて持ち帰る。
第23番 薬王寺(やくおうじ)御本尊 薬師如来御真言 おん ころころ せんだり まとうぎ そわか 今日の宿泊寺、そして今回の「阿波一国参り」の最後の寺。ウミガメが産卵にくるという日和佐(ひわさ)の海を見下ろす高台に立っている。三十三段の女厄坂、四十二段の男厄坂をのぼり本堂へ。夕焼けの中で最後のお参り。
この頃には皆、一連の動作がスムースに出来るようになっていて、お経の声もそろうようになっていた。ああ、これで終りなんだと思うと、さわやかな、そしてなにやら寂しいような気持だった。
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