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on Mapful |
2005/11/17〜11/22 第34番種間寺〜第39番延光寺 |
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はじめての方へ |
このサイトは私・HANAのホームページ「日本の良いもの・美しいもの」の1コンテンツです。HANAのプロフィールなどは、メインサイトのほうでご覧ください。 |
これまでの経緯 |
私は1997年に初めて四国遍路を体験しました。その時は、自分の母親、夫の母親らと一緒に、巡礼バスツアーに参加しました。四国のうち阿波(徳島県)だけの一国参り。一国参りとは徳島・高知・愛媛・香川のうち1箇所だけをまわることです。
その時点では、一国づつ順次回っていくつもりでしたが、種々の事情により頓挫していました。
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それが、あるきっかけから、自分ひとりで、しかも歩きで、続きを回っていこうと決心しました。
体力に自信の無い私には「歩き遍路」なんて夢のまた夢みたいなことだったのですが、1年がかりで準備して、なんとか無事に土佐(高知)のうち第24番〜33番の札所を回ることができました(2004年11月)。
基本的には歩きなのですが、そもそも最初の一国はバスで回っていますし、すべて歩くことにこだわらず、日程の都合なども考慮して、無理はせず、所々は公共交通機関を利用したりしています。
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この時のことは |
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毎日がお遍路
2004年11月[高知]第24番〜33番札所 |
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ここに掲載するのは2005年11月に私が土佐(高知)をお遍路した時のフォト日記です。
Googleマップと写真共有サイト「Flickr」を組み合わせた「Mapful」というサービスを使って作成してみました。地図上に示した番号札により、私がその地点で撮影した写真とコメントを見ることができます。
通常のgoogleマップと同様に、地図をズームしたり動かしたりできます。航空写真では地形が一目でわかるし、地図によってはかなりのところまでズームインできるので、面白いですよ!いろいろと、いじってみてください。
【この旅でおもったことなど】
1度目の1997年は、なにしろ「はじめてのお遍路体験」ということで何もかもが物珍しくハイになってた感じ、2度目の2004年はお遍路は2度目でも「歩き」は初体験なので、とても気が張っていました。
3回目の四国入りとなった2005年の旅は、少し慣れて、マイペースで旅を楽しむ余裕ができてきた感じでした。
しかし、こんなこともありました。
第37番札所・岩本寺でのこと。
私は朝の8時頃にここに着き、お参りをすませ、境内のベンチに座って朝食のパンを食べていました。すると早朝というのに、次々とお参りに来られる方がいました。それはお遍路さんではなく、地元や近隣の方のようでした。
その中に、本堂、大師堂はもちろん、この写真に写っているお地蔵様やつり鐘や、境内にあるすべての場所で手を合わせ、体をさすりながら(その部分の不調を治してもらえるよう祈願しているのでしょうか)熱心にお経を唱えているおばあさんがいました。
その敬虔な姿を見て私ははっとしたのですが、マイペースで進めばよいとは思うものの、やはりお遍路は、スタンプラリーやウォーキング大会や物見遊山の旅とは違うのです。信仰の場としての札所を単なる「チェックポイント」のように通過するようなことは、決してしないようにしようと改めて肝に銘じました。自分は良くても、信仰の場として霊場を大切に守ってこられた地元の方々に失礼です。何度か四国行きを重ね、慣れていくうちに、そのことを見失わないようにしたいと思いました。
基本は「歩き」ですが、私はすべてを歩くことにこだわっていません。かなりの部分を列車やバスによる移動で通過しています。今回5日目などは現地の友人(といってもメールを何度かやりとりしたことがあるだけの人で、会ったのはこの時が初めて)のところを訪ね、思いがけず長話をしてしまい、結局ほとんど歩かず、一つの寺も回れませんでした。ですが、こんな日があってもいいのだと思っています。私にとっては歩くことそのものより出逢いや体験のほうが大切ですから。
また今回もたくさんの見知らぬ方から、お接待としてお金や食べ物や、励ましの言葉をたくさんいただきました。どんな形であっても、少しづつでも、お遍路にでかけることができるというだけで、ありがたいことだとつくづく思います。時間、お金、家族の理解、周囲の人のサポートがなければ安心してでかけることはできませんし、ペースはどんなに遅くても歩くことができる身体と、歩こうとする気力が自分に備わっているということは、本当に本当に恵まれたことだと感謝の気持ちが沸いてきます。
お遍路は私にとって、そういう、普段の生活で忘れかけた、当たり前の日常への感謝の気持ちを、改めて思い出させてくれる旅なのだと思います。 |
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※このページは1年後の2006年11月に作成しました。今年は四国にいけなかったので地図の上で昨年の旅を反芻しました。 |